カウントダウンの余韻に浸るまもなく午前3時ごろナイアガラの滝に向けて出発です。ナイアガラの滝もNew York州ですが、Manhattanからはかなり遠いです。途中New York州のほぼ中央、トム・クルーズの出身地でかつて製塩業で栄えたSyracuseのRestAreaに立ち寄りました。

街の中心部は塩に因んでSalinaと名付けられた
そうですが、Wichitaの北の都市Salinaもそう?

 8時間ほどかかってやっと到着。



案内の看板。


Goat島に向かいます。


鳥が沢山。
魚でも捕まえてるのでしょうか?


 歩いていると電磁気学で必ず出てくるニコラ・テスラの像がありました。何故こんなところに彼の像が?と思いましたが、彼と彼のボスWestinghouseがここに水力発電所を作ったからでした。この発電所により交流電流が電力の長距離輸送に適していることを証明し、頑なに直流を主張するエジソンを破り交流、直流論争に終止符を打ちました。

 それにしてもエジソンが交流を敵視し直流にこだわったのが微積分を理解できなかったためとか、交流の普及を妨害するため多数の犬や猫、あるときは象までも交流電源で感電死させたり、電気椅子の電源を交流にして人を処刑し、交流は危険だから使うな!と主張したことなど発明王と賞賛された人物にも小物な一面があったことを知って意外でした。

理想だった世界システムこそ挫折したものの、
この天才が電気工学、電磁波工学で
果たした役割はとてつもなく大きい。



 Goat島から北を見ると右側がアメリカ、左岸がカナダ。向こうに見える橋がRainbow Bridge。アメリカ側の手前に見えるのがLuna島。Luna島の向こうの幅の広い滝がAmerican Falls、手前の幅の狭い滝がBridal Veil Falls。なおLuna島の名の由来は、19世紀、満月の日にここから月光虹が見えたからだそうです。現在は滝の流量の減少と人工の明かりの増加のため、滅多に見ることはできないそうで残念です。




ここにもリスが沢山います。人に慣れているのでなかなか逃げません。


緊急時用の電話。漢字で
「緊急時のみ使用」と書かれて
いますが字体が変・・・


 アメリカ側だと滝がよく見えないのであまり面白くないです。おそらく船のツアーが売りだと思いますが、今は冬なのでやっていません。次にRainbow Bridgeを渡ってカナダに向かいます。


車だと通行料をとられますが
歩いて渡ればただです。但し
アメリカからカナダに行くときのみ。


橋から見たAmerican Falls。 橋の中央が国境。
左がアメリカ、右がカナダ。


カナダ国旗が見えます。

 国境を難なく通過し、Canadian Fallsに向かいます。






Canada側から見たAmerican Fallsと
Bridal Veil Falls。
Canadian Falls。
水煙が立ち上っています。


3つの滝。といっても
Bridal Veil Fallsは小さすぎですが・・・
カナダ側から北を見るとこんな感じです。


Canadian Fallsに到着。すぐ傍から見ると大迫力。
カナダ側の方が眺めがいいので元旦だというのに沢山の人出です。


地下のツアーに参加して滝の下のほうに移動します。




狭くて暗い・・・

いくつか覗き穴がありますが
寒いので凍っています。




下から見ても大迫力!
毎年3cm後退していくのもわかる気がします。
 


 見終わってアメリカに戻ります。カナダから出るときは通行税25セントがかかります。入国審査でどこから来た?何しに来た?どこ行くつもりだ?としつこく聞かれてしまいました。やっぱりアメリカは厳しい・・・

 車に戻ったら早速次の目的地Ohio州Wright Pattersonの世界最大の航空博物館National Museum of the United States Air Forceに向かいます。

NewYorkの看板発見!
全然凝っていないのでつまんないです。

Interstate90を南西へ。
制限速度を守る、という概念の無いK君は
とうとうスピード違反で警察に捕まってしまいましたが
悪運が強く見逃してもらいました。

 Pennsylvaniaに入ってガソリンスタンドに立ち寄ると、おじさんがHow much?と尋ねてきました。何のことかわからず、は?と聞き返すとおじさんは看板を指さしました。そこには”Full Service”の文字が!フルサービス〜?アメリカに来て初めて見たよ、フルサービス。今までアメリカにはセルフしかと無い、と思っていました。

アメリカにもフルサービスの
ガソリンスタンドってあるんですね。


 ガソリンを入れ終わって出発するとBuffaroまで**マイルの標識がありました。あれ,おかしいな、BuffaroはNiagaraの近くの街だったはず・・・PennsylvaniaにもBuffaroがあるのか?と思いつつ車を走らせてると州境の看板発見。Pensylvaniaの看板か、と思ったら自由の女神が描かれている、ということはNew York・・・New York?!なんてこった、逆方向に走っているじゃないですか!またNiagaraに戻ってしまうところでした。ですがこの時の失敗から、わざと逆方向に走って通過した州の看板を撮り直す、というテクニック?を身に着けることができました

立派な看板です。
間違えてラッキーでした。
  しばらく行くとOhioに突入。看板を撮ってWelcome Centerに行くと”オハイオにようこそ...全ての中心地”と書かれた看板を発見。何の中心?Welcome Centerを出たら早速先ほどのテクを実践。一つ目の出口を降り、対向車線に入りなおしてPennsylvaniaに向かい看板を撮ります。

ラテン語で”Pennの森林”という
意味だそうですが、Pennって何?


 Wright Pettersonでモーテルに泊まり、翌日は朝一番からNational Museum of the United States Air Forceを堪能しました。 閉館近くまで粘りましたがそれでも時間が足りなかったです。そして楽しかったドライブもいよいよいよいよWichitaに帰るだけとなりました。といっても。ここから15時間くらいかかりますが。しばらく南下するとKentucky
 

州境の看板は失敗・・・ Welcome Centerの看板

西に行くとIndiana。川が州境になっていると看板は橋の上にありますが、橋は路肩が狭く車を停車できないため、どうしても走行中の車の中から撮ることになるので難しいです。

辛うじて撮れました。

 暫く西に行くとIllinois。ここで夕食をとりました。たしかDennysだったような気がします。日本と違ってメニューが少ない。ステーキとかハンバーガーとか・・・とりあえずT-Boneステーキを食べました。

汚れていますが絵いい絵だと思います。 T字だからT-Bone
K君は今まで知らなかったそうです。

 Missouriの看板は小さすぎて発見が遅れ撮ることができませんでした。St.Louisに到着したときは真っ暗でしたが、折角なのでGateway Archに立ち寄りました。霧雨が降っていましたが、Archを照らすライトが反射し青白く光って綺麗でした。

写真だと光量が足りないのでぼけ気味です。
Missouri川に浮かぶ船。
たぶん食事ができるはず。


 3時間ほど西進するとKansasの入り口Knasas Cityに到着です。やっとここまできました。

Kansasの看板。
ここからWichitaまで更に3時間です。
午前6時ごろTall Grass(滞在していたホテル)到着。
疲れた〜その日から早速仕事です。

 12月24日から始まったドライブも1月3日にとうとう終わってしまいました。以前Los Angelsに出かけたときも、普段あまり外に出歩かない私にとってはかなりの冒険でしたが、今回はそれよりも更に大冒険でした。特にWashington D.CNew Yorkでは素晴らしい思い出が出来ましたし、日本では絶対見られない貴重な飛行機を沢山見れて本当に幸せでした。このドライブを成し遂げたことでなんだかアメリカ中どこにでもいけるような気がしてきましたが、これも観光プランを立ててくれたK君のおかげです。どうもありがとうございました。

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